漢方

【漢方】

漢方について

漢方医学は,心と体が一体のものとしてとらえ,経験的に心身のバランスを整えていくバランスの医学です。また,漢方医学では,「その人にとって最も健康な状態からのかたより」という見方をし,病名はなく,「証(しょう)」という診断概念を用います。さらに,漢方薬は複数の生薬からなり,多くの効能を併せ持っています。そのため,1つの処方のみで複数の症状に対応できる場合も少なくありません。

ところで,多くの皮膚の病気は,炎症,内分泌代謝異常,自律神経系の異常,循環障害をはじめ,様々な病態が複雑にからみあっています。従って,皮膚の病気全てに対し,漢方薬が効果的であるとはいえないのです。その中で,以下に示す病気は,漢方薬が比較的有効であると考えられます。

(黒川晃夫 総説 漢方医学と皮膚科領域における漢方治療 -これからの漢方医学を学ばれる初学者にむけて- 大阪医科大学雑誌 2015より抜粋,一部改変)

当クリニックで漢方治療を使うことが多い皮膚の病気とフローチャート

アトピー性皮膚炎,皮膚潰瘍(とこずれを含む),ニキビ 円形脱毛症 など

フローチャート

フローチャート

フローチャート

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